マークト・ポーカー・デック
マークトデックとは?
マークトデックとは、カードの裏面に秘密のマークが付けられたデックです。裏側を見るだけで、表側に書かれた数字や絵柄を見分けることが可能になります。
マークトデックの仕組みとは?
一般に市販されているマークトデックには、読み取りシステムと暗号化システムの2つのタイプがあります。読み取りシステムを採用したマークトデックは、裏面の絵柄の中にマークが隠されているタイプで、おそらく皆さんが期待しているタイプのものです。
カードのどこを見るべきかさえ分かっていれば、表面に何が書かれているかを判断することができます。 暗号化システムのマークトデックは、カードの数字と絵柄を示すために、別の暗号やヒントを使用する方法を取っています。
どのようにマークトデックを見極める?
あるデックがマークトデックかどうかを見極めるには、「映像化してみる」か「リフル・シャッフルテスト」を行うのが手っ取り早いです。指でデック全体に触れながら素早くめくっていき、その間、カードの裏をよく観察して絵柄に変化があるかを確認するテストもあります。どのようなマーキング方法が採用されているかにもよりますが、中にはマークトデックであることがすぐ分かるデックもあります。
マークトデックはいつ使うべき?
すべてのカードマジックが「マークトデック」やその他の「トリック・デック」に頼っているわけではありません。多くのカード・マジックは、ごく普通のデックを使って行われています。手先の器用さ、カードさばきのテクニック、観客の注意そらしや魅せ方のテクニックを駆使したマジックがほとんどです。しかし、修理工が様々な機器が入った道具箱を持っているように、マークトデックがマジシャンにとって必要な道具であるケースもあります。マークトデックにより、普通のデックではできないマジックもできるようになるためです。
マークトデックを使ってはいけない場面は?
カードゲーム、特にお金を賭けている場面では使用厳禁です!
マークトデックで何ができる?
マークトデックで何ができるかについてアイディアがほしい方は、是非ジェイ・サンキーというマジシャンの動画をチェックしてみてください。
どのマークトデックを手に入れるべき?
個人的な好みに応じてデックを選んでよいと思いますが、マーク方法が自分に合っているかも考慮して購入することをお勧めします。
本記事で取り上げるマークトデックは?
本記事では、読み取りシステムを採用したマークトデックのみを取り上げます。
マークトデックのトップリスト
キーパーズ v2 レッド
エリュージョニスト社が販売するキーパーズには、ブルーやグリーンなど様々なカラー展開があります。全てのデックにマークが付いているわけではありませんが、キーパーズ v2 レッドのデックには確実にマークが仕込まれています。
オリジナルのジョーカー2枚、そしてクラブのジャックとクイーンのデザインに若干の調整が加えられています。
非常にシンプルで、簡単にマークが読めるようになっています。またこのデックには、ハートのクイーンが1枚付属しています。
マークト・メイデンバック
マークト・メイデンバックのデックは、良く知られたメイデンバックのデザインを使用した通常のバイスクル・デックのように見えますが、ライダーバックとは少し違ったデザインが採用されています。
マークが読みやすいことから、現在販売されているマークトデックの中ではこの商品が最高だと言う人もいます。
コホート
ブルー・コホートデックは、大手手品用品ブランドであるエリュージョニスト社が販売するデッキで、レッド・コホートデックのペアとなるデックです。
どちらもデザインは同じですが、ブルーデックにはカルタムンディ社の新スリムラインE7カード用紙を採用しています。
マークはカードデザインの中に上手く加えられており、かなり巧妙に隠されているので、よく見ないと読むことができません。
ダッパー・デック
マジック用品販売のバニシング・インク・マジック社が米国で製造しているダッパー・デックは、スタイリッシュなカードを好むマジシャンに最適な、カラフルなデックに仕上がっています。
色はネイビーブルーとオレンジの2色があり、どちらのデックも魅力的な色と絵柄でとても素敵なデザインです。
キング&レガシー(ゴールドエディション)
キング&レガシーゴールドエディションのデックはデスティーノ氏がデザインを手がけ、そしてスペイン出身のマジシャン、コンサルタント兼クリエイターであるフリオ・モントロ氏がスポンサーを手掛けています。
このデックの表側、特に絵札は強めにカスタマイズされているため、ユニークで特別感のあるデックとなっています。
秘密のマークは読みやすく、デックに付属している追加のカードによりシステムが完成するように設計されています。
オービット v7
クリス・”オービット”・ブラウンが販売するオービットシリーズは、カーディストリー用として非常に有名なシリーズのため、オービットv7をこのリストの中でご紹介するのは驚きとも言えます。カーディストリー用として人気である理由の一つは、カード裏面の円形のデザインにあります。
発明者はこのデックをマークトデックとして販売していませんが、これについて私は間違いだと思っています。
他のオービットシリーズと違い、この製品はマークトデックであることを販売元はもっと明確に示すべきです。とは言うものの私自身はこのデックをとても気に入っているので、これは些細な不満なのですが。
DMCエリート (フォレストグリーン)
独特な方法のマーキングが行われているため、販売元はこれを「オプティカル・システム」と表記しています。しかし、数字と絵柄を読み取る方式に変わりはなく、学ぶべき新しいシステムは特にないため、本記事では、読み取りデックの一つとして紹介します。
これらのカードは、隠されたマークや小さなマークを読むために目を細める必要がありません。これらのデッキのマーキング方法は、一目瞭然の場所にあり、遠くから見たときに最も優れた働きをします。それにも拘わらず、マークの読み取り方を知らない限りは、全く見つけることができないのです。
どのマークトデックがマーケット内で一番優れているのかという議論がよく起こりますが、私からはその答えは出さないこととします。